「行くぜ!俺最高」 牡羊座
ヒツジ
こんにちは!それとも、こんばんは!
12 STAR LIGHTS です!!
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
今週は、先週の「占いって、なんなんだろう」の回の最後に宣言した通り、12人で新しい占いのかたちを考えてみよう!
ということで、話し合いだ。
まず「花占いってあったよね」「花占いくらいの占いならつくれそう」という話があったな。
「花占いくらいの占いならつくれそう」って、失礼な気がするけど!
まず、花占いがどういう占いなのか、紐解いて考えてみたいと思う。
牡羊座のヒツジから順に、花占いについて知っていること、思うことを言っていって~!
「行くぜ!俺最高」 牡羊座
ヒツジ
花占いは、自然の花を使う占いだよ~!
一般的なやり方としてはまず、ぱっと見では花びらの総数がわからない花を1輪摘むんだ。
そして、自分の好きな人が自分のことを好きか嫌いかを占うため「好き、嫌い、好き、嫌い・・・」と言いながら花びらをちぎる。
「好き」「嫌い」のたびに1枚ずつ花びらをちぎっていって、最後の1枚を結果とするんだ!
「ヨイショの帝王」 牡牛座
オウジ
花占いの結果は好きか嫌いかだけじゃなく、ほかの結果をあてはめるケースもあるんだって。
結果を3つ以上設ける場合もあるそうだけど、一般的には、好き・嫌いの2択じゃないかな?
花びらの枚数がわからない花で占うから、結果がどっちになるか、ドキドキして楽しめるね!
「華の引きこもり」 双子座
ニコ
えっ、ちょっと待って!
補足させてほしい!
僕が今回調べたところによると、花占いは昔、フランスで発祥して、現地に広く普及していたマーガレットが使われて、流行したんだって。
マーガレットの花言葉は「心に秘めた恋」。
秘めた恋心を寄せる相手が自分のことを好きか嫌いか、フランスの少女たちが占ってたんだね!
それで、実は、マーガレットの花びらの枚数は、基本的に21枚なんだって!
個体によっての違いもあるけど、ほとんどが奇数らしいんだ。
ということは「好き、嫌い・・・」って「好き」からはじめれば、だいたいにおいて最後の1枚は奇数枚目の「好き」になるんだよ(笑)!
結果が「好き」になる確率があらかじめ高い占いって、ハッピーじゃない!?
「一流弱気料理人」 蟹座
カニカ
知らへんかったわ~!
「好き」ではじめれば、「好き」で終わるんや(笑)!
フランスの少女たちは、結果が「好き」になる確率が高いことを知っとったんやろか?
知ってか知らずかマーガレットを使って花占いをしとったの、ロマンティックやわ~!
けど日本やとマーガレット以外の花も使って花占いをするよな?
その場合はどうやろ?
「華の引きこもり」 双子座
ニコ
そう!
そこがさ~。
自然界には「フィボナッチ数列」がよく潜んでいて、多くの花の花びらの枚数は「フィボナッチ数」なんだって!
フィボナッチ数列とは「どの数も前2つの数を足した数」という規則の数列で、1、1、2、3、5、8、13、21、34・・・。
たとえば桜や梅の花びらは5枚、コスモスは8枚、マリーゴールドは13枚、キク科の植物は13枚/21枚/34枚、さっきのマーガレットが21枚、ガーベラは55枚。
中には花びらの枚数がフィボナッチ数じゃない花もあるそうなんだけど、多くの花が該当しているということは、奇数の割合が多い。
だからマーガレット以外の花を使っても「好き」からはじめれば、高確率で結果は「好き」になるんじゃない!?
裏を返せば、花びらの枚数が基本的に偶数の花を選んだら、何度やり直しても「嫌い」になるかもだけど・・・。
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
あのさ~。
疑問なんだけど、自分が好きな人が自分のことを好きか嫌いか占うこと自体に、そう意味ってあるか?
自分が秘めた恋心を寄せている相手と現時点でまだそう接触がなければ、嫌われている確率なんて、低くないか?
花占いの結果が「好き」なら、励まされて告白する勇気が出るってことか?
でもおおむね「好き」になるんだろ?
「言葉のピストル」 乙女座
オト
で実際知りたいことは、厳密に言うと、好きか嫌いかの2択じゃないよね?
「好き」と「嫌い」の間に、いろんな好意や状況のレイヤーがあるでしょ?
「気にはなっていて、自分のことをもっと知ったら好きになる」
「気になってるけど、好きと言われないと自分からは動けない」
「気になってなかったけど、好きと言われたら意識しはじめる」
「苦手な気がしていたけど、あることがきっかけで好きになる」
「まったく興味をもってなかったけど、じきに興味をもちだす」
「嫌ってはいないけど、自分よりもっと相性のいい人がいそう」
とかさ~!とはいえそんなに細かく花びら1枚ごとに言っていくのは面倒くさいから、「好き」か「嫌い」っていう、シンプルなほうがやりやすくていいのかな?
「美しすぎるバカ」 天秤座
ハカリ
そうそれ!
実は!
これはあくまでも俺がネット上で調べたら複数のサイトで見受けられた話であって、現在の現地での実態を調査したわけじゃないんだけど。
花占い発祥の地・フランスでは、好き・嫌いの2択だけじゃなくて、4から6種類もの多くの選択肢で花占いをするのが一般的なんだって!
6種類の場合
「愛してる」
「ちょっと愛してる」
「とっても愛してる」
「熱烈に愛してる」
「どうにかなりそうなくらい愛してる」
「ぜんぜん愛してない」6分の5の高確率で、結果は「愛してる」(笑)!
フランスの人、どんだけ前向きで楽天的なんだ!?
「言葉のピストル」 乙女座
オト
しかもそれを花びらの枚数が21枚のマーガレットでやったら、最後の1枚は「とっても愛してる」になることが織り込み済みだ(笑)!
2択にしても6択にしてもいずれにしても、「嫌い」「愛してない」という望まない結果を、偶数番目に置いておくことがポイントだな。
「底なし沼の妖怪」 蠍座
サソリ
ということは花占いは、仕組みを知らなくても自分が望む結果が出やすいからうれしいし、やるたびに前向きになれる占い、ってことか。
「俺イケてる詐欺」 射手座
ユミヤ
一見偶然の結果のように見えて実は偶然じゃなく、必然的にいい結果が出る占い(笑)?
なんか花占いって、よく知るとよくできてるね!
占いって結局、現実や未来のことを当てるために存在すべきというより、人をうれしく前向きな気持ちにするために存在すべきなのかも。
「いい人ぶりっこ」 山羊座
ゴオト
僕たちにも、読者のみんながちょっとでもうれしく前向きな気持ちになれる、花占いみたいな占い、つくれたらうれしいね!
ただ考えたら、花の命を摘み取って、花びらを全部ちぎって自分の恋のゆくえを占う花占いは、花に申し訳ない気も・・・。
僕たちが考える占いは、自然に迷惑をかけない方法だといいよね!
「存在自体アート」 水瓶座
ボトル
僕、自然界に存在するフィボナッチ数列が猛烈に気になってきた!
たとえば、みかんの房の数にも法則性はあるのかな?
この冬みかんを剥くたびに数えてみようと思ったよ!
「自分探しの旅人」 魚座
サカナ
まだ新しい占いのアイデアは思いついてないけど、花占いのことをはじめてくわしく知れて、よかったよ!
花占いを参考にしつつ、引きつづきみんなで話し合って、僕たちの新しい占いのかたちを考えてみたいね!
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
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星占い相談室
ここに12人の男がいます。
アイドルグループ
「12 STAR LIGHTS」のメンバーです。
12人は、1人ひとり異なる
12の星座に生まれました。
12人には、1人ひとり異なる
12通りの考え方があります。
読者から寄せられるご相談・ご質問に
毎週12人でお答えして参りましょう。
これは、星たちの言葉で紡ぐ
人を愛するための物語です。
Illustration by Kotoka Izumi
第307回:
12人が考える新しい占い(前編)
作者:おおかみ
日々ウォーキングの際、目に留まった花の花びらの枚数を数えてみています。
本作は『ムーンプリンセス・妃弥子の星座占い大事典』(中経出版)をはじめとする星占いの資料を参考に創作したフィクションです。実在の人物とは関係ありません。