メトロノーム
皆さん、こんにちは。バリエーション豊かな質問・相談とその回答を楽しんでいる者です。
私はモーツァルトが好きで、モーツァルトが作った交響曲をよく聞くのですが、ふとモーツァルト自身のことが気になってウィキペディアで調べたところ、なんと、３５歳という若さで亡くなったことがわかりました。しかも、晩年は仕事が減ったため収入が少なくなり、借金苦だったそうです。
たった３５年の生涯で生み出された多数の楽曲が、モーツァルトの死後２００年以上経った今も聴かれ、演奏され、高く評価され続けていることに驚きました。そして、モーツァルト本人は自身の楽曲が生み出した莫大な経済効果を知ることもその恩恵を受けることもないのが無念です。
生前に評価される人と、生前には評価されず死後に評価が上がる人の違いって、何だと考えられますか？
生前に評価されても歴史に残らない人と、生前に評価されなくても歴史に残る人がいるのも不思議です。
それとモーツァルトのように、生前は不遇だったけれど歴史に残る人には芸術家が多い気がしています。
わたしは生きているうちに評価されたいですが、人によっては死後に評価が上がる理由を知りたいです。
よろしくお願いします。「行くぜ！俺最高」 牡羊座
ヒツジ
こんにちは！それとも、こんばんは！
１２ ＳＴＡＲ ＬＩＧＨＴＳ です！！
「行くぜ！俺最高」 牡羊座
ヒツジ
さあ、今週もご相談・ご質問にお答えするよ～！
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
その前に。
１２ ＳＴＡＲ ＬＩＧＨＴＳ リーダーのライオです！
事前説明を。
ということで今週は、メトロノームさんからの「人によっては死後に評価が上がる理由を知りたい」というご質問だ～！
「行くぜ！俺最高」 牡羊座
ヒツジ
モーツァルトが享年たったの３５歳だったなんて衝撃。
知らなかったよ！
「ヨイショの帝王」 牡牛座
オウジ
小学校の音楽室に飾ってあった肖像画、もっとおじさんっぽくなかった？
「華の引きこもり」 双子座
ニコ
髪がくるくるしてる有名な肖像画は、死後に想像で描かれた物らしいよ。
「一流弱気料理人」 蟹座
カニカ
ほんま！？
ほんでたしかに芸術家って、死後に評価が上がるイメージや。
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
ゴッホが存命中に売れた絵はたった１枚だったって聞いたことがあるぞ。
「言葉のピストル」 乙女座
オト
ゴッホのその話には諸説あって、真相は明らかじゃないみたいだけどね。
「美しすぎるバカ」 天秤座
ハカリ
歴史に残る人は、想像や脚色で勝手に伝説化されている気がする（笑）。
「底なし沼の妖怪」 蠍座
サソリ
歴史上の人物は勝手に銅像にされて観光名所にされたり、たいへんだぞ。
俺、歴史に残って勝手に手紙とかを博物館に展示されたくない！
「俺イケてる詐欺」 射手座
ユミヤ
あはは！
僕も死後、無断でＬＩＮＥのトーク履歴とか公開されたくない！
「いい人ぶりっこ」 山羊座
ゴオト
ふふ。
でも僕は、歴史に残ることを成し遂げられたらいいなって思うよ！
「存在自体アート」 水瓶座
ボトル
歴史に残ることを成し遂げても、残ったときは死んでるからな～（笑）。
「自分探しの旅人」 魚座
サカナ
歴史に残るかどうかはともかく、僕たちは僕たちの本分をがんばろうよ！
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
そう。
俺らには俺らの果たすべき、そして俺らにしか果たせない使命がある。
この星占い相談室という唯一無二の場所で、読者のために考えを尽くすこと。
今週も全力で考えて回答しようぜ！
ということで早速、回答スタート！
まずは牡羊座のヒツジから。
死後に評価が上がる人がいる。芸術家に多いようだ。それはなぜ！？
「行くぜ！俺最高」 牡羊座
ヒツジ
新しい作品がもう生まれないことが確定し、作品価値が上がるから！
シンプルな話だよ。
芸術家が亡くなったら、もう新しい作品は生まれない。
だからすでにある作品の希少価値が出るっていうこと。
それに、作品を手に入れたい人が持っている人から元値より高く買うから、値段も価値も上がりつづけるんだ。
「美しすぎるバカ」 天秤座
ハカリ
バンクシーの絵画がオークションで、バンクシーの作品として最高額の２５億円で落札されたニュース、見た？
「行くぜ！俺最高」 牡羊座
ヒツジ
とんでもない、現代のスーパースターアーティストだよな！
バンクシーは死後、どこまで行っちゃうんだろう。
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
次、牡牛座のオウジ。
死後に評価が上がる人がいる。芸術家に多いようだ。それはなぜ！？
「ヨイショの帝王」 牡牛座
オウジ
生きている時代には早すぎた感覚に、後の時代の人が共感するから！
芸術家の多くは、常人にはない先見の明とか、感度の高さをもっているんじゃないかな？
だから、本人が生きている時代にはその感覚が「早すぎた」ってことになっちゃうんだ。
死後の時代の人が遅れてその感覚の鋭さに気づき、共感や評価が生まれるんだと思うよ！
「底なし沼の妖怪」 蠍座
サソリ
てことは、自分が生きている時代にブームやヒットを生み出すには「早すぎない感覚」が必要なのか？
「ヨイショの帝王」 牡牛座
オウジ
時代の気分にフィットしつつも「半歩先を行く感覚」から、新しい流行が生まれるんじゃないかな～。
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
次、双子座のニコ。
死後に評価が上がる人がいる。芸術家に多いようだ。それはなぜ！？
「華の引きこもり」 双子座
ニコ
生前に評価していた人たちがその価値を後世に伝えようとするから！
「生前には評価されず、死後に評価が上がった人」って言ったってきっと、生前に誰１人にもまったく評価されなかったわけじゃないでしょ？
生前に評価していた人たちがいて、「この人の価値をもっと広く伝えないと！」ってがんばった結果、認知度や評価が上がったんじゃないの？
「俺イケてる詐欺」 射手座
ユミヤ
そういえば、昨年亡くなった画家の安野光雅さんのことを、亡くなった後に特別アンコール放送されたＮＨＫ「日曜美術館」ではじめて知ったよ。
そのおかげで「わあ！こんなに素敵な画家がいたんだ！」って感激した。
そういうことだよね？
亡くなってはじめて知ることや伝わることがある。
「華の引きこもり」 双子座
ニコ
そうそう！
高齢のベテラン俳優さんが亡くなったとき、報道でその出演作をはじめて知って、僕が生まれる前の昔の映画を観てみたりするもん。
そうして再評価が生まれるんだよ！
そういやこの前も、田村正和さんが亡くなったから追悼のために再放送されたおかげで、ドラマ「古畑任三郎」をはじめて観たんだ。
めちゃくちゃおもしろかったよ～！
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
次、蟹座のカニカ。
死後に評価が上がる人がいる。芸術家に多いようだ。それはなぜ！？
「一流弱気料理人」 蟹座
カニカ
作品として世に残る物があれば、それを知る人が増えつづけるから！
芸術家のどこがええかって、作品という形ある物が、死んだ後も世に残ることとちゃう？
絵でも彫刻でも、物として残るから、それを知ったり見たりする人が増えつづけんねん！
作品を知る人・見る人が増えれば増えるほど、高く評価する人も増えるっちゅうことや。
「いい人ぶりっこ」 山羊座
ゴオト
目に見える形で作品が残る仕事じゃなくても、歴史に残る偉業を成し遂げる人はいるけどね。
「一流弱気料理人」 蟹座
カニカ
せやからそういう人は、偉業を称える文書とかが残っとるから評価されつづけとるんちゃう？
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
次、獅子座の俺。
死後に評価が上がる人がいる。芸術家に多いようだ。それはなぜ！？
天才に恐れをなした人たちから妨害を受けずに済むようになるから！
俺、今回を機にモーツァルトのウィキペディアを読んでみたら、びっくりすることが書いてあったんだ。
晩年、モーツァルトの天才に恐れをなした宮廷楽長ら、貴族たちが、裏でモーツァルトの演奏会を妨害したせいで収入が激減したという憶説があるって！
事実かどうかはわからないけど「そういうことはありえる」と思ったよ。
天才は恐れられ、虐げられる。
だから天才芸術家が生み出した作品は、芸術家の死後、その活動を邪魔する人がいなくなってはじめてのびのび１人歩きできるようになるんじゃないか？
「存在自体アート」 水瓶座
ボトル
天才の考えを常人は理解できないけど、「自分の理解が及ばない」と思えず「理解できないから価値がない」と思っちゃうとしたら、それも危険だよね。
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
逆に天才は常人の考えに理解を示さないといけない気もするけどな。
次、乙女座のオト。
死後に評価が上がる人がいる。芸術家に多いようだ。それはなぜ！？
「言葉のピストル」 乙女座
オト
伝記などによって、その人物像が美化されて後世に伝えられるから！
小学生の頃によく偉人の伝記を読んだんだけど、その人がいかに立派だったかしか書いてないじゃん（笑）？
人間、いいところも悪いところもあって当然なのにね。
だからモーツァルトのウィキペディアに「品行が悪く、浪費癖があった」とあってホッとしたし、笑えたよ。
ネット社会になる前まで特に、伝記とかでその人の人物像を美化して伝える風潮が強かったんじゃないかな？
そのせいで、本人の性格や言動を知らない後世の人たちの間で、どんどん評価が高まってきちゃったんだよ。
俺が死んだ後は、俺のよかったところだけを後世の人たちに伝えてもらいたいと思うけどね（笑）！
「自分探しの旅人」 魚座
サカナ
僕は、死んだら文句を言われたり、ダメだったところを笑われたりするのも、悪くないと思うよ～！
星占い相談室
ここに12人の男がいます。
アイドルグループ
「12 STAR LIGHTS」のメンバーです。
12人は、1人ひとり異なる
12の星座に生まれました。
12人には、1人ひとり異なる
12通りの考え方があります。
読者から寄せられるご相談・ご質問に
毎週12人でお答えして参りましょう。
これは、星たちの言葉で紡ぐ
人を愛するための物語です。
Illustration by Kotoka Izumi
第171回：
死後に評価が上がる人の謎（前編）
作者：おおかみ
モーツァルトの「レクイエム」が好きで、毎日聴いていた一時期があります。
本作は『ムーンプリンセス・妃弥子の星座占い大事典』（中経出版）をはじめとする星占いの資料を参考に創作したフィクションです。実在の人物とは関係ありません。
