「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
さあ後半スタート。
今週は、メトロノームさんからの「人によっては死後に評価が上がる理由を知りたい」というご質問だ。
つづいて、天秤座のハカリ。
死後に評価が上がる人がいる。芸術家に多いようだ。それはなぜ！？
「美しすぎるバカ」 天秤座
ハカリ
性格に難があったけど、後世は性格を知らない人ばかりになるから！
芸術家は常人にはない感性をもつ人だから、性格的にもちょっと変わり者なんじゃない？
いい意味でぶっ飛んでるというか。
いい作品をつくることはできるけど人付き合いは苦手で、作品を人に知ってもらうための行動が下手だったのかもしれない。
親しみやすい性格じゃなかったのかもしれない。
「作品はいいけど人柄がちょっとね」って敬遠されていたのかもしれない。
だけど死後の後世は本人の性格を知らない人ばかりになるから、純粋に作品だけが評価されるようになるんじゃないのかな？
「行くぜ！俺最高」 牡羊座
ヒツジ
モーツァルトをネットで調べると「品行が悪かった」とか「下ネタ好きの変態だった」とか散々書かれててかわいそう・・・。
「美しすぎるバカ」 天秤座
ハカリ
そんなの、本当のところはわからないし、性格と作品のよさは関係ないよ！
残された楽曲のすばらしさだけを味わっていこう！
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
次、蠍座のサソリ。
死後に評価が上がる人がいる。芸術家に多いようだ。それはなぜ！？
「底なし沼の妖怪」 蠍座
サソリ
時代を超えて残る名作は、それに耐える寿命をもって誕生するから！
俺は、時代を超えて長く残りつづけ高く評価されつづける名作は、それがつくられた時点ではじめから「世界に残るべくして残りつづける、とてつもなく長い寿命をもって誕生した」と考える。
作品が生まれた時点で決まった寿命が、それを生み出した芸術家の寿命よりもはるかに長かったということだよ！
そう考えると、ゴッホやモーツァルトの時代どころじゃなく紀元前から残ってる芸術作品とか、どんだけなんだ？
「ヨイショの帝王」 牡牛座
オウジ
俺、大昔の物を見ると時空を超える感じにクラクラしちゃうよ。
「底なし沼の妖怪」 蠍座
サソリ
俺、国宝の曜変天目を見たとき、宇宙を感じてクラクラしたぜ！
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
次、射手座のユミヤ。
死後に評価が上がる人がいる。芸術家に多いようだ。それはなぜ！？
「俺イケてる詐欺」 射手座
ユミヤ
革命的・革新的な作品ほど、同じ時代の人には理解されにくいから！
芸術家って、この世界に存在していない唯一の物や世界観を、新しく独自に生み出すわけでしょ？
その仕事は革命家や発明家と似ていて、新しい時代をつくるためのはたらきってことだと思う。
新しい時代をつくって提示すると、それに付いてこれる人とこれない人が出てきて当然だよね。
時代を大きく変える革命的・革新的な作品ほど、同じ時代の人には理解されにくいんだと思うよ！
「華の引きこもり」 双子座
ニコ
けどインターネットが普及した現代は、昔と比べて革命的・革新的な作品も早く多くの人に届きやすいし、受け入れられやすくなった気がする！
「俺イケてる詐欺」 射手座
ユミヤ
それはいいことだよね！
ただ、消費のスピードも上がっている気がするから、現代アートの価値が数百年後にどうなってるかはわからないな～。
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
次、山羊座のゴオト。
死後に評価が上がる人がいる。芸術家に多いようだ。それはなぜ！？
「いい人ぶりっこ」 山羊座
ゴオト
普遍的な作品かどうかは、後世に残りつづけないとわからないから！
僕は芸術作品の評価は、後世に残りつづけて「これは普遍的にすばらしい作品だ」とどれだけ多くの人が感じるかで決まると思う。
後世の人たちが「普遍的な作品だ」という判断に納得できて、作品の評価が上がりきるまでには、長い長い年月を必要とするんだ。
「なぜ死後に評価が上がるのか？」じゃなくて、「死後の後世に作品が残るかどうかを見ないと評価できない」っていうことだよ！
「一流弱気料理人」 蟹座
カニカ
そうかもしれへんけどそれやったら、芸術家が生きとる間に評価されまくる作品はどういうことなんやろ？
「いい人ぶりっこ」 山羊座
ゴオト
どういうことだろう？
生きている間に作品が全部売れた大人気の画家は、幸せな人生だったかもしれない。
でも、死んだ後にしか作品が売れなかったゴッホのほうが、結果的な作品の合計金額は高いかもしれないね。
ああ僕、ゴッホやモーツァルトに「死後ずっとずっと、めちゃくちゃ評価されてるよ～！」って伝えたい～！
「一流弱気料理人」 蟹座
カニカ
どうやって伝えんねん（笑）！？
「いい人ぶりっこ」 山羊座
ゴオト
とりあえず、空に向かって叫ぶ！
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
日本語で通じるのかよ（笑）！？
次、水瓶座のボトル。
死後に評価が上がる人がいる。芸術家に多いようだ。それはなぜ！？
「存在自体アート」 水瓶座
ボトル
芸術家が魂を込めた作品は、死後も人の魂を震わせる力をもつから！
僕が芸術作品を見て感動するとき、「魂を震わされている！」って思うんだ。
それはきっと芸術家が魂を込めた作品だから。
魂の共鳴が起きているんだよ！
芸術家の死後ますます評価される作品は、その芸術家の魂の力をもっている。
そういう意味では、作品の中にその芸術家は生きつづけているとも言えるね！
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
芸術家の肉体は死んでも、その魂は作品の中に生きつづけているってことか。
「存在自体アート」 水瓶座
ボトル
だからゴオト、空じゃなくてゴッホやモーツァルトの作品に伝えればいいよ！
「いい人ぶりっこ」 山羊座
ゴオト
そっか！
作品に込められた魂と会話して「すごいよ！」って伝えればいいね！
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
だから、日本語で大丈夫なのか（笑）？
「いい人ぶりっこ」 山羊座
ゴオト
魂の会話に言語はいらなくない（笑）？
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
「魂の会話」っていう概念がよくわかんないけど、もう次に進むぞ。
ラスト、魚座のサカナ。
死後に評価が上がる人がいる。芸術家に多いようだ。それはなぜ！？
「自分探しの旅人」 魚座
サカナ
作品がいかに優れているか分析・解説する技術が進歩してきたから！
僕は、人類が進歩する過程で、過去の芸術作品がいかに優れているかを分析したり解説したりする技術が進歩してきたから、作品が制作された当時よりも人々の作品への理解が深まり敬意が高まることで、その評価が上がってきたんだと思うよ！
そして、作品のよさを高く評価できるようになるための分析・解説の技術もそうだけど、その作品のよさを広く伝える技術もそうとう発展してきたよね？
ＳＮＳなんてその最たるもので、いまいい作品があったらすぐにシェア・拡散されるもん。
「言葉のピストル」 乙女座
オト
ただやっぱり、芸術作品はＳＮＳ上で見るんじゃなくて本物を見たり体験したりしたいよ。
「自分探しの旅人」 魚座
サカナ
そうだよね～！
僕、久しぶりに美術館に行きたくなってきたよ！
東京都美術館の「イサム･ノグチ 発見の道」展に行こうかな～。
でも４度目の緊急事態宣言が明けてからかな～。
考えようっと。
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
じゃ、最後に。
死後に評価が上がる人がいる。芸術家に多いようだ。それはなぜ！？
俺らの考えをあらためてまとめて～！
全員３０文字だったな。
よーい、スタート！
「行くぜ！俺最高」 牡羊座
ヒツジ
新しい作品がもう生まれないことが確定し、作品価値が上がるから！
「ヨイショの帝王」 牡牛座
オウジ
生きている時代には早すぎた感覚に、後の時代の人が共感するから！
「華の引きこもり」 双子座
ニコ
生前に評価していた人たちがその価値を後世に伝えようとするから！
「一流弱気料理人」 蟹座
カニカ
作品として世に残る物があれば、それを知る人が増えつづけるから！
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
天才に恐れをなした人たちから妨害を受けずに済むようになるから！
「言葉のピストル」 乙女座
オト
伝記などによって、その人物像が美化されて後世に伝えられるから！
「美しすぎるバカ」 天秤座
ハカリ
性格に難があったけど、後世は性格を知らない人ばかりになるから！
「底なし沼の妖怪」 蠍座
サソリ
時代を超えて残る名作は、それに耐える寿命をもって誕生するから！
「俺イケてる詐欺」 射手座
ユミヤ
革命的・革新的な作品ほど、同じ時代の人には理解されにくいから！
「いい人ぶりっこ」 山羊座
ゴオト
普遍的な作品かどうかは、後世に残りつづけないとわからないから！
「存在自体アート」 水瓶座
ボトル
芸術家が魂を込めた作品は、死後も人の魂を震わせる力をもつから！
「自分探しの旅人」 魚座
サカナ
作品がいかに優れているか分析・解説する技術が進歩してきたから！
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
以上！
これはどれが正解か、という話じゃない。考えられる可能性の話だ。
それはそうと、なんだか俺、芸術家になりたくなってきたぜ（笑）。
「行くぜ！俺最高」 牡羊座
ヒツジ
なろうと思えばなれるんじゃないか？
「ヨイショの帝王」 牡牛座
オウジ
俺たちならきっとなんにでもなれる。
「華の引きこもり」 双子座
ニコ
自分の芸術を表現するのは自由だよ！
「一流弱気料理人」 蟹座
カニカ
僕、芸術的な料理をつくりたいねん！
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
俺は芸術的な生き方をしていきたい！
「言葉のピストル」 乙女座
オト
芸術的な文が書けるようになりたい！
「美しすぎるバカ」 天秤座
ハカリ
芸術的な思考方法を探っていきたい！
「底なし沼の妖怪」 蠍座
サソリ
芸術のない人生なんて考えられない！
「俺イケてる詐欺」 射手座
ユミヤ
世の中を芸術的におもしろくしたい！
「いい人ぶりっこ」 山羊座
ゴオト
僕の人生が芸術的になりますように！
「存在自体アート」 水瓶座
ボトル
芸術で世界が平和になりますように！
「自分探しの旅人」 魚座
サカナ
芸術家が評価され報われますように！
「カリスマぼっち」 獅子座
ライオ
よし！
みんな、宣言通りに行こうぜ！
「行くぜ！俺最高」 牡羊座
ヒツジ
じゃ、今週はそろそろ締めさせてもらうよ。
読者のみんな、今週も最後までありがとう！
引きつづき、ご相談・ご質問、大募集中～！
ということで締めは全員で。岡本太郎さんの言葉をお借りして、芸術は！
爆発だ！！！！！！
星占い相談室
ここに12人の男がいます。
アイドルグループ
「12 STAR LIGHTS」のメンバーです。
12人は、1人ひとり異なる
12の星座に生まれました。
12人には、1人ひとり異なる
12通りの考え方があります。
読者から寄せられるご相談・ご質問に
毎週12人でお答えして参りましょう。
これは、星たちの言葉で紡ぐ
人を愛するための物語です。
Illustration by Kotoka Izumi
第172回：
死後に評価が上がる人の謎（後編）
作者：おおかみ
人生ではじめて買ったアート作品はフィリップ・ワイズベッカー氏の作です。
本作は『ムーンプリンセス・妃弥子の星座占い大事典』（中経出版）をはじめとする星占いの資料を参考に創作したフィクションです。実在の人物とは関係ありません。
